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シーリングファンの取り付け手順 [ACE Answers@ACE より]
(以下の手順はUSA国内向けマニュアルを翻訳したものです)
* 1インチ=約25.4ミリ、1フィート=約30センチ、1ポンド=約450グラム


はじめに

取り付け容易なシーリングファンを使うと冷暖房のコストが確実に軽減することができます。

取り付けにあたって、始めに何処にファンを設置するかを決めます。大体はその部屋の天井にある照明器具を外して設置します。この場所は部屋の中央になっていることが多いので空気の循環がスムーズになります。

ファンに必要な電気容量は照明器具と殆ど同じなので、ブレーカーが過電流で切れることはありません。但し、照明ランプ付きのファンの場合は、配線回路に余裕が必要です。余裕が無ければ分電盤から新しく配線しブレーカーを追加する必要があります。

もし部屋の中央に照明器具が無ければ、新しく配線を追加してください。


取り付ける前に、まず電源ブレーカーを落として電源を切ってください。次に天井照明器具がある場合はこれを外してください。

天井に照明器具が無ければ、天井の四隅から対角線を引き天井の中央部を出してください。この中央部が天井根太の真下かチェックし、もし根太から外れていれば、もっとも近い根太にファンのジャンクションボックスを固定します。

ジャンクションボックス取り付けに必要な大きさの穴を天井に開けます。もし根太の横に取り付ける場合はジャンクションボックスを根太にネジで止めてください。

根太と根太の中間になるなら、2x4材を使って根太の中間に取り付け補強材を入れてください。これにボックスを固定します。

場合によっては2x4材をジャンクションボックスの穴から入れて根太の間に固定することもできますが、これが出来ない場合は天井に大きめの穴を開けることになります。

この時は、ボックスを取り付けた後に天井開口部を塞ぎます(詳しくはシーリングファンに添付されているマニュアルを参照してください。)

ファンサポートユニット(特許)を使うと、ジャンクションボックスから挿入できるので、天井に大きな穴を開けないで作業ができます。

シーリングファンの支持には必ず金属製のジャンクションボックスを使用してください。プラスチック製は使わないでください。ファンのサイズや形式によって異なりますが、4インチか3インチの八角形ジャンクションボックスがお薦めです。

ジャンクションボックスの強度の目安としては、50ポンド(約22kg)に耐えられるようにしてください。これが平均的な目安です。バランス良く設計されたファンでも回転中には多少振動します。

天井の梁に取り付けることもできます。この時は適当な高さまでファンを下げることが出来る延長金具が必要になる場合もあります。

取り付け不備で天井からファンが落下しないように、ファンの重量と根太の位置など天井の構造を良く理解してください。


組み立て

メーカー毎に組み立て手順は違います。購入されたファンの説明書に従ってください。もしファンのブレードをネジ留めする際に、天井とブレードの間が狭くドライバーが使えないようなら、事前にブレードを取り付けて組み立ててください。

ハンガーパイプは一般的にモーター上部にある穴に取り付けます。電線は中央に束ねておきます。パイプが規定の位置に確実に収まるようにネジを締め付けてください。

ファンによっては別にモーターハブがあって、それにハンガーパイプを取り付けるものもあります。実際のモーターハウジングはハブの上に取り付けてください。

天井取付部に装飾用カバーが付いてるタイプもあります。これは天井の穴を隠すもので、ファンを天井から吊り下げた後に取り付けます。(図を参照)

セットスクリューはしっかり締め付けます。

フックを利用するタイプもあり、ハンガーブラケットはこれに合うようにデザインされています。(図を参照)

ファンブレードを取り付けるには、モーターユニットを作業しやすい位置まで下げます。その際、真下に作業台を置き発泡スチロールを敷いてその上にモーターハウジングを置けば安定して作業ができます。

殆どのファンブレードは二股の取り付け穴があってネジでフランジに取り付けます。ブレードはしっかり締め付けてください。但し、締めすぎてネジを損傷させたり、ラミネート加工されたブレードを潰したりしないように注意してください。多くのファンにはフランジ、突起がありモーターハウジングに取り付けます。この場合、フランジをブレード本体に取り付ける前に載せてください。




ブレード下の高さ

次にファンブレードの床からの高さをチェックします。これは床から天井までの距離を測り、天井からブレード表面までの距離を差し引きます。推奨値は7フィート(約210cm)です。

もし、床と天井までの距離が短い場合は、低い天井用のファンを選択してください。モデルによってはファンブレード高さを10インチ(約25cm)まで減らせるものがあります。しかし、最適な気流を得るには少なくとも天井とブレード表面の距離は12インチ(約30cm)必要です。スペースに余裕があれば18インチ(約45cm)が最適です。


ファンをボックスに取り付ける

ボックスのハンガーブラケットをネジとロックワッシャーで固定します。もしロックワッシャーが付属されていなければ別途手配してください。振動によるネジの弛みを防止します。

ハンガーブラケットは半球形ハンガーでもフックタイプハンガーでも可能ですが、使用するファンにより異なります。いずれのタイプもハンガーはブラケットの中に慎重に入れてください。

次にユニットへの配線です。そしてシーリングカバーの中に配線を納めて、所定の場所で締め付けます。

屋内配線の黒色電線をファンの黒色電線に、白色電線は白色電線に間違えないように接続します。

ファンはメタルボックスとファン両方にアース線を接続してください。アース線は緑色もしくは裸銅線です。ボックスからのアース線はファンと電源側両方に接続します。

もしファンが回転中にふらつくようであれば、ブレードのバランスが悪いようです。修正するには隣同士のブレードを交換してみてください。それでも改善されなければ、全てのブレードを取り外し、それぞれの重さを測ってみてください。もし軽いものがあれば軟らかいもの、例えば消しゴムや塑像用の粘度などをブレードの中心部にテープで貼り付け、他のブレードと同じ重量になるように調整します。説明書が付いてるバランス調整キットもあります。

ブレードを再び取り付けます。今度はスムーズに回転するはずです。


吊り下げに問題がある場合

ファンの取り付けだけなら見栄えの良いハードウッド合板を取付用台として使用します。
根太2本にまたがるように充分な大きさのものを使ってください。板のサイズは18インチ角、又は26インチ角程度になると思います。特殊な形状の根太の場合はそれぞれに合う大きさにしてください。

下穴を開けた合板を真鍮ネジで天井根太に取りつけます。取付ネジの長さは合板、天井板の厚みにより異なります。ネジは6インチ間隔で取りつけて下さい。

取付合板は中央に規定の穴を開けます。これがジャンクションボックスの取付部分となります。

合板の周囲は面取りや角を留め継ぎにするなどして見栄え良く仕上げてください。又は、露出形のボックスを利用してカバー付き露出配線するシステムもあります。この場合は天井裏の配線と違って天井下で簡単に施工できます。シーリングファンににスピードコントローラーを追加することもあります。これでファンの速度をスムーズに簡単にセットできます。


スワッグキットの利用

もっと簡単に取り付けたい時、または移動したいときにスワッグキットが便利です。天井での作業にかわるものです。しかし、この場合ハンガーブラケットは天井根太に直接ネジで取りつけます。

スワッグキットはファンに直接配線されていて、ファンは上で説明したとおりに組み立て、ハンガーブラケットに挿入します。

チェーンとコードは天井に取り付けたたフックに掛け、そこから近くの壁へ、そして壁から下に下げてリセプタクルに差し込みます。

スワッグシーリングファンは2〜3分で下に下げて、他の場所に移すことができます。


安全に使う

電気の取り扱いには細心の注意を払ってください。60Wの電球を点灯させる電流以下でも死を招くことがあります。

新しい配線工事は専門業者に依頼し、屋内配線規定に適合していなければなりません。

電源を切る際もスイッチを信用せずに、ブレーカーを切ってください。

配線に触れる前に電源が確実に切れていることを確かめます。高電圧電流チェッカーなどで電源が生きてないことを確認します。黒色ワイヤーから接地したメタルボックスへとテストします。その次に白色ワイヤーをテストします。また白色ワイヤーから接地をテストします。アウトレットボックスには他の回路が入ってる場合もありますので全ての回路が切れていることを確かめます。

最後に電源を入れて高電圧電流チェッカー等でテストします。黒色と白色ワイヤー間、黒色と接地ワイヤー間。いずれも点灯するはずです。次に白色と接地ワイヤー間でこれは点灯しません。

もし電気にあまり知識がなけれな専門業者に尋ねてください。

 
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