*1×12ホワイトパイン材入荷遅れのお知らせ*

19mm ホワイトパイン材の入荷が遅れておりますが、弊社取引きカナダ製材所から報告が入りましたのでお知らせいたします。

何卒ご理解の程、お願い申し上げます。

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北米地区森林帯ではここ近年気候変動などによる影響で山火事が多発、或いはパインビートル(松食い虫)によるパイン樹種の被害などで、良質の原木が不足しています。
ホワイトパイン材は、ポンデロサパイン材と並んで、加工性に優れている上、美しい木肌と芳香で北米では高級家具用木材として利用されています。

また我々が本田谷田部様向けに出荷させて頂いている1×12 セレクト等級は、材幅だけでなく、一般のステアリング等級(No2ベター等級)より上質の板材を取る必要があり、直径の大きな原木だけでなく、良質の原木が大量に必要になります。またパイン原木は、
森林帯から伐採後、集荷・売買され、製材所の原木ヤードに到着します。その後、一旦サイズ・等級、そしてマーケットの需要を見ながら、原木が再分別され、原木の皮むき工程から始まり乾燥工程まで一気に進んでいきます。

この時、原木は伐採後、原木の外辺部付近のサップ材部分に水分や栄養分(糖分)を枝先に運ぶ導管が通っていますが、伐採後はこの水分などが導管に留まることになり、夏期気温が高くなると導管の中で水分が凝固してしまうのです。この事でステイン(通常
赤い染み)になって残るのです。家具用に使用される板材は主に、原木のサップ部分(外辺付近)が製材される為、気温が通常高い春から夏にかけては、原木が乾燥(キリンドライ)されるまでの時間が長ければ、シミになってしまう可能性が非常に高く、夏前に原木から粗材までにしておき、製材所ヤードの屋外で自然乾燥させることが多いのです。春先から夏、原木のままヤードに貯蔵する場合は、外皮付きの上から放水して、原木の温度を下げる事もしばしばあります。

このように、夏期のパイン材の製材にはステインになる可能性が高く、我々としては大きなリスクとなり、またこれは品質管理で大きな問題点となる為、クリアなどプレミアム等級のような高品質の板材を製材する際はこのような夏期製材のケースを避けて、製材します。以上のように原木不足や気候変動で原木調達が遅れたことで気温が高くなる夏期まで製材予定がずれ込んだ事になり、我々製材所としては本田谷田部様向けのこの1×12セレクト等級の製材計画は品質維持の為、一旦延期することを決定した次第です。ご迷惑をお掛けしますが、ご理解頂きますようよろしくお願い致
します。
製材所担当スタッフ

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入荷時期が決まり次第、ご連絡申し上げますので、よろしくお願いいいたします。

店長