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アメリカでガーデンチェアといえばこのアディロンダックチェア
- 2024/12/1
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日本ではあまり知られていませんが、アメリカでガーデンチェアといえばこのアディロンダックチェアが有名。少し広めの庭やバルコニーがある家で、よく使われている代表的なスタイルです。 このチェアが誕生したのが1900年代初めごろ、ニューヨーク郊外のアディロンダック山地。ここに別荘を持つ男性が家族とくつろぐために、個人的にデザインしたコテージ用のチェアが原型とされています。それが人目に留まり、やがて全国へと広まってガーデンチェアのスタンダードとして定着したようです。低くて後傾した着座姿勢、体を包み込むように丸みをつけた背もたれと座面は、ゆったりくつろぐリラクゼーションチェアとしては最適です。なによりこのデザインを平らな木の組み合わせで実現しているところが驚きであり、木工作品としての面白さでしょう。 アディロンダックチェアは普及するのにともなってたくさんのデザインが派生し、プラスチック素材で量産されるまでになっていますが、雰囲気まで楽しむのなら原型に近い木製に限ります。自作するのに難しい技法や特殊な工具は必要ありませんが、曲線のベースになる各パーツの成形には気を使いたいところです。完成時の座り心地を想像して、各工程を楽しみながらじっくり作ってみてはいかがでしょうか。
背もたれと座面の曲線が特徴的で、全体のフォルムはとても優雅。見た目通りに座り心地も優しいリラックスチェアです。
フレームを成形する
薄い工作材を2本のネジに掛け、中心部分を印まで曲げた状態で材に沿って線を引きます。
線に沿ってジグソーで外周をカットします。曲線用と直線用のブレードを使い分けると、カットが安定します。
前脚を成形してフレームと組む
前脚を飾り切りします。
カットした部材をサンダーで磨くとき、角を大きく面取りして丸みをつけると、レトロ感が増します。
フレームの前端から115mm のところに、75 度で線を引きます。
前脚とフレームを組みます。どちらも前脚を外側にして、左右対象に組み付けてください。
左右のフレームをつなぐ
座板をフレームの後部に外面を合わせてネジどめし、作業しやすいようにフレームを仮固定します。
支柱の前側を印に合わせてクランプで固定し、直角定規をあてて直立するように調整します。
チェアの土台となる部分の組み立てが完了しました。
背板を取り付ける
支柱上部に背板受けを取り付ける
上下の背板受けを取り付けたところです。
背板受けのセンターに板を押し付けながら固定します。
すき間を調整しながら、背板を扇状に張ります。
ヒモを使って円弧を描きます。
曲線に沿ってジグソーでカットします。
背板の取り付け、装飾の仕上げまでが完了しました。
座板を12枚用意します。
フレーム前面の下端に合わせ固定します。両端は均等に出します。
背板に合わせてネジどめして、座板の固定は完了です。
ひじ掛けを取り付けて仕上げる
左右対称になるように、2枚のひじ掛けを成形します。
補強を前脚のセンターに固定します。
ひじ掛けをしっかり固定します。
背板、座板、ひじ掛けは木目を生かせる家具用オイルで、脚とフレームは部材の形が引き立つ色で塗り分けます。