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庭の入口に扉をつけよう ガーデンゲートの作り方
- 2024/4/3
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庭の入口に扉をつけて安心感と雰囲気をアップ
庭への通路やアプローチの入口にゲートを設置することは、防犯性を高めたり、外見の印象を変え
る効果があります。また愛犬を庭で遊ばせるときには脱走防止にも役立つでしょう。DIYでは雰囲気のある木製のゲートを簡単に作ることができます。
設置のポイントは支柱の立て方です。扉を取り付けるとその重さと開閉動作で内側に傾きやすくなります。扉の大きさ、重さに耐えられるだけの支柱を頑丈に立てる必要があります。ここでは小さい扉に合わせてラティス用の支柱と固定金具を流用していますが、大きい扉を取り付ける場合は太い4×4材と羽子板つきの束石を使うと確実です。また枕木を使ってインパクトのある支柱にするのも面白いでしょう。
紹介している扉の作り方は一例です。木材の種類や配置パターンはたくさんあるので、イメージに近いゲートをデザインして製作を楽しみましょう。
材 料
■支柱 ラティス用支柱
60×60×900mm 2本
■つなぎ材 1×3材 2本
■格子 1×2材 800mm
■金物
ラティス用支柱固定金具 2本
丁番、取っ手、掛け金
■屋外木部用塗料
■木ネジ 35mm
■マスキングテープ
道 具
■電動ドリル
ドライバー
■ノコギリ
■ハンマー
■モンキーレンチ
■直角定規
固定金具を使って支柱を立てる
1)支柱を立てる方法として地面に埋め込むタイプのラティス用固定金具を使用。それと同サイズの60mm角ラティス用支柱を組み合わせます。
2)ゲートを設置する位置の両側に支柱固定金具を埋め込みます。位置を決め角度を合わせたら、体重をのせて入るところまで押し込みます。
3)固くて手で押せなくなったら、端材をあてた上からハンマーで叩いてさらに深く埋め込みます。金具を変形させないように力加減に注意しましょう。
4)金具には支柱を固定するためのボルト類が付属しています。これらを取り外して支柱を立てられる状態にします。
5)金具とボルト穴の位置を合わせて支柱を差し込みます。
6)穴にボルトを差し込み、モンキーレンチを使ってガッチリと締め込みます。
7)水平器をあてて2 方向で垂直を確認します。支柱の傾きを修正すると金具の周囲にすき間ができるので、緩んだら下段囲みの方法で固めてください。
8)先に立てた支柱に位置と高さを合わせてもう1 本の支柱を立てます。
9)支柱を立てる工程では、垂直、向き、高さを合わせることがポイントです。固定金具を埋め込む前にボルトを脱着できることを確認して向きを決めましょう。
ここがポイント!
埋め込み式の支柱金具は倒れ防止を念入りに!
埋め込み式の支柱金具は地面が緩むとぐらつきます。立てた支柱を揺すって固定が弱いと感じたら、地面を固めておきましょう。扉をつけた支柱は開閉を繰り返すと傾く可能性があります。木材を使って突き固めるか、足元に砕石を入れて固めてください。
地面が柔らかい場合は金具の周囲をよく踏み固めます。扉側の支柱が内側に傾く場合は、木材とハンマーで突き固めます。
扉を組み立てて取り付ける
1)扉のサイズを決めるために支柱の間隔を測ります。扉の幅はこの寸法から丁番の厚みと余裕分(5mm程度)を差し引いて決めます。
2)寸法に合わせてつなぎのヨコ材と格子にするタテ材を用意し、屋外用塗料で塗装します。格子の間隔に合わせてタテ材の本数を決めてください。
3)タテ材の上下80mmのところにヨコ材を合わせるための印をつけます。木材の上下を合わせて並べると、一発で線を引けます。
4)最初に外側2本のタテ材を35mmの木ネジでヨコ材に固定します。タテ材はヨコ材の幅に合わせて取り付けます。
5)タテ材とヨコ材を組み立てて枠の状態を作ります。扉の形が決まる作業なので、角の直角を出して歪みがないようにします。
ここがポイント
タテ材とヨコ材をつなぐときは、4箇所とも直角定規をあてて直角を確認してから固定すること。さしがねやスコヤを利用しましょう。
6)残りのタテ材を等間隔で配置してネジどめします。間隔はお好みで。ここでは厚さ19mmの1×材をスペーサーとして入れてそろえています。
7)扉に丁番を取り付けます。上下を100〜150mm程度あけたところが取り付け位置の目安です。
8)支柱に丁番をネジどめして扉を取り付けます。扉の位置を合わせて下に端材を噛ませておくと、扉が安定して作業しやすくなります。
9)扉の表側の面に取っ手をネジどめします。使用する家族の身長などに合わせて握りやすい高さを決めてください。
10)庭側に掛け金を取り付けます。両方の金具をマスキングテープで仮どめして、スムーズに動かせる位置に決めてからネジどめすると失敗しません。
11)細いタテ格子のスマートなガーデンゲートが完成しました。ネジ頭が気になる場合は同色の塗料で塗って仕上げましょう。
■(著)山田芳照 :ガーデンゲートデザイン、DIY技術監修、DIY講師