
監修:山田芳照(制作協力:友野昌好)
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どんな道具?
卓上グラインダーは、両頭グラインダーとも呼ばれ、両端に取り付けた二つの砥石が回転します。
通常は違う粒度の砥石を取り付けて使用し、荒研ぎから仕上げまで効率良く行うことが出来ます。
金属のバリ取りや旋盤用のバイトを研ぐなど、様々な金属の研削研磨に使用できます。 砥石の代わりに、ワイヤーホイールやバフを取り付ければ、サビ落としや金属磨きにも大変重宝します。
ディスクグラインダーと比べると、活用の幅は狭いですが、定位置で回転する砥石に加工材をあてるので、小さな材料も精度良く加工する事が出来ます。
また、卓上タイプなのでパワーの割に静かで、恐怖感も有りません。
それでは、どんな事ができるか見ていきましょう ! |
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・使用する前に

卓上グラインダーは作業台など平らな場所で使用しましょう。
少しでも傾斜があると振動で動いてしまうので、その場合にはクランプやボルトでしっかり固定します。

安全メガネや皮手袋を着用しましょう。軍手はバリに引っかかったり、巻き込まれる恐れが有るのでNGです。作業量が多い場合には防塵マスクも着用しましょう。

材料が小さくて持ちにくい場合や手が砥石に近づきすぎる場合にはバイスプライヤーを使用します。この場合にもバイスプライヤーをツールレストに当て安定させることが大切です。
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・使い方
スイッチを入れ回転が安定してから、研削を始めます。
一定の速度(3000rpm以上)で回転する砥石に加工材をあてる事で、接触面を効率良く削ることができます。
厚みの有る材料は、先端をツールレストに置いた状態で下向きに削ります。

加工材が薄い場合や鋭角に削りたい場合には、砥石の上の方を利用して加工します。この場合もツールレストを支点に安定させた状態で加工します。

カバーを外した状態で加工したり、砥石の側面での研削は非常に危険です。
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・各部調整
砥石とツールレストとの間隔は、常に1〜3mmになるように調整します。
この間隔が離れすぎていると加工材が巻き込まれ非常に危険です、加工前には必ず確認しましょう。
こちらは、スパークブレーカーと言って、砥石によって送られてくるスパークをブロックする為のプレートです。
スパークがブロックされる様に調整しましょう。
手元が暗いと精度の高い加工は出来ません。ライトが付いていないタイプは、作業灯を増設するなど工夫しましょう。
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・切り刃を作る

切り刃の角度を一定に削る場合には、ツールレストと砥石の間を利用すると安定した加工ができます。

端材などで支点を増やせば更に安定した加工ができます。

一定の角度で横にスライドさせれば簡単に切れ刃が出来ます。後は裏返し砥石の上の方を利用してカエリを取ればOKです。
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・カンナ刃直し
写真の様にカンナ刃が欠けてしまった場合にも、卓上グラインダーを利用すれば短時間で修復が出来ます。
但し、高温になると焼きが戻り、使い物にならなくなるので、刃先を水で冷やしながら作業しましょう。

まず細い油性マジックで欠けた部分に合わせ直線を引きます。(青いライン)
▼下記写真は説明用、実際の作業は革手袋を着用

線に沿って、欠けた部分を削り落とします。

規定の角度で切り刃を加工します。
そして最後は、手研ぎで仕上げます。 (グラインダーだけで仕上げるのは困難ですが、ベース作りには便利です。) |
・砥石の粒度と調整
砥石の粒度は、#36・#60・#120が一般的で、数字が小さい程荒削りになります。
グラインダーを上手に使うポイントは、砥石の表面を均一に使い、いつも平らな砥石で作業する事です。
また、砥石が減って、ラベルの近くまで来たら交換しましょう。
もし表面が歪になったり、軟材加工で目詰まりした場合にはダイヤモンドドレッサーで整えるのが便利です。

※ ダイヤモンドドレッサーは、ドライバーの先端にダイヤモンドを含んだブロックが付いており、砥石を楽に削れます。 |
・その他の研磨ツール

超硬バイトや超鋼ドリルの研磨に適した、ダイヤモンド粒子を付着させた樹脂ホイール
バリ取りやサビ取りに便利な、ワイヤーブラシタイプ

金属磨きには、布やフェルト製バフを使用します。
目的に合わせて最適な研磨ツールを選びましょう。 |
・磨き作業
荒バフと仕上げバフを左右に取り付ければ、磨き専用ツールになります。特に貴金属を磨くにはとても重宝します。

バフには、白棒(中研ぎ用)・青棒(仕上げ用)と呼ばれる固形研磨剤を擦りつけて使用します。

時計や宝飾品もあっという間にピカピカになります。但しメッキの薄い物は磨きすぎにご注意下さい。 |