| カタコンブの起源は、今から約200年程前にさかのぼる。パリ市街拡大に伴い、共同墓地から骨を発掘し当時の石切り場に骨を移したことを発端に、1786年〜1814年までの約100年間に約600万体の遺骨がカタコンブ(地下道)に集められた。
下道の入り口には、「I'Empire des Mort(死の帝国)」と書かれており、整然とおびただしい数の骨が、通路の両側に積まれている(一区画厚さ3m奥行き30mもあるおおきなものもある)。
運び込まれた教会ごとに表札が掲げられているのみで遺骨の個人は特定できない。現在は博物館として一般に公開されパリの名所(?)の一つとなっている。
積み上げ方に特徴があり、一体一体まとめてあるわけでなく、頭蓋骨は頭蓋骨、手の骨は手の骨ばかりといったように、骨の部位毎に層を成して積み上げられている。
こういった人骨の整理方法を見ると、フランス人特有の合理性といい加減さがかいま見られる。
頭蓋骨を一つ一つ見ていくと、額に剣による傷の跡のあるもの、潰れて陥没したもの、大小さまざまである。
ひんやりとして薄暗い地下道は、独特の臭いと雰囲気があり、人骨の存在感に圧倒される。
この膨大な数の人骨は触ることができるほど無防備に置いてある。私たちの社会、世界は膨大な死者の上に成り立っていることをつくづく感じた。
カタコンブの回廊に一人立って、自分の人生、人間の一生というものを静かに考えてみる良い機会だった。
1km近く人骨の並ぶ薄暗い洞くつを延々と歩いていかなくてはならないので、気分が悪くならない等の自信とそれなりの覚悟は必要です。(第六感が鋭い人は止めた方がよいかも・・・)。
by エダ
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