海外通信
海外から、DIYCITYへ楽しい話題が届きました。
世界各地にお住まいの皆様からのメール、お待ちしてます!
投稿してくださったレポーターのみなさまへのメールもお待ちしてます!!

フランス語  VOL.6 2007/03/08
エダ
バックナンバー
フランス語 第30話
フランス語 第29話
フランス語 第28話
フランス語 第27話
フランス語 第26話
フランス語 第1話〜第25話
VOL.6 フランスのトイレ事情

いきなり下品な話で恐縮であるが、トイレ事情というのは、人間生活に密着しているという点では、簡単にやり過ごせない問題ではなかろうか。

ランスのトイレが有料であることは、あまりにも有名である。パリの街を歩いても、トイレがどこにあるか、小銭はあるか、いつも気している必要があるのは、日本の街を歩くときと大いに異なることである。

そもそも、フランスと日本では、トイレの設置数が大いに異なるような気がしている。日本では、公園や路上に綺麗なトイレがあるし、百貨店などは各フロアにトイレがある。

必要なとき回りを見渡せば、どこに行けばトイレにたどり着けるか、矢印表示が必ずある。フランスでは、その表示すら少ない上に、その設置数が圧倒的に日本に比べて少ない。

日本人よりフランス人の方がトイレに行く回数が少ないのだろうかとも考えてみた。が、フランス人は、レストランでキャラフ・ドー(ピッチャーに入った水)の水をよく飲む。

フランス人たちは、ヴォルビックやエビアンのペットボトルを鞄の中に持ち歩いていて、歩きながら飲んでいる人もいる。

チャッカリした若者は、ペットボトルの水が無くなると、カフェで休憩するついでにキャラフ・ドーから補給している。(フランスでは水はワインより高い・・・)むしろ、日本人よりたくさんの水を飲む。

日本でも水のボトルを持ち歩いている若い女性を見かける。乾燥していない日本では、さほどニーズは無いような気がするが、フランス風が好きな日本の若い女性にとっては一種のスタイルなのであろう。それとも、身体的貯留量が違うのだろうか?

要するにトイレに重きを置いていないのである。(トイレを軽視しているフランスでは、ウオシュレット等は絶対流行らない。)

トイレに重きを置いていない(としか考えられない)トイレ事情は、ヴェルサイユ宮殿を訪れたときに感じた。フランス人のトイレの考え方はヴェルサイユ宮殿にその根っこがあったのである。

ヴェルサイユ宮殿には、フランス滞在中に3度ほど訪れた。3度も訪問したのは、ヴェルサイユ宮殿が気に入ったからではない。そのうち2度は閉まっていて空振りだったからである。

余談だが、このとき、日頃、観光客が訪れないカタコンブ(しゃれこうべがむき出しになった地下の墓)、下水道(巨大な建築物でパリの町並みが地下にあるのかと思ったくらい)、夜のジャズ・ライブハウス(独断と偏見、自己満足のジャズ)等もついでに見て回ったので、これらの話は、別の機会にまとめる。

ヴェルサイユ宮殿には、公的に認められたガイドがいる。私が選んだのは、もちろん、若い美人女性でフランス人を専門に案内している人だった。

当然、フランス語しか話さない。(歴史を解説してくれるので、単語が難しく、半分くらいしか分からなかったが・・・、話している顔を拝見しているだけで幸せな気分になったのを覚えている)

ヴェルサイユ宮殿には、秘密の通路がたくさんあって、通常の観光客が歩く順路をショートパスして歩ける。順路の中盤なのに、このショートパスを使うと、急に入り口に出てきたりして驚いてしまう。

私の選んだガイドさんは、この日秘密の通路(秘密の通路については、特に秘密と言うことはないのだろうけれど、ヴェルサイユ宮殿を仕事場にしている人たちは、この秘密の通路を有効活用しているそうだ。)を駆使して、私を含めた5人のグループを案内してくれた。

グループの他のフランス人は、何度も訪れたことがあるらしく、ヴェルサイユ宮殿を良く知っている人ばかりで、通常のコースでは満足しない人たちばかりだ。

解説を聞くだけではなく、矢継ぎ早に質問が飛び交い、ガイドさんとのやり取りがかまびすしい。このガイドさんは、訪れ慣れた観光客に対して、日頃、一般の観光客が見られない場所を案内してくれた。

この日「目玉」としてガイドさんは、トイレと風呂を案内してくれたのであった。

フランスのトイレ事情について、よく引き合いに出されるのが、「ヴェルサイユ宮殿にはトイレが無かった」である。だから「貴婦人達はあの大きく拡がったスカートの中にオマルをしのばせていた」という噂まである。

実は、ヴェルサイユ宮殿にはトイレはちゃんと存在していて、「トイレが無い」というのは必ずしも正しくないことが分かった。少なくとも、国王についてはトイレとして一定の場所が設けられていて、他にも幾つかのトイレがある。

しかし、トイレの数は必要量に比べ著しく少なかったので、貴族、貴婦人たちはオマルか椅子に取り付けられた便器に大小便をしていたと説明していた。

また、ガイドさんの話によると、当時の貴族や貴婦人たちは便意を催せば所を選ばず、ウンコやオシッコをするのが習慣になっていたらしい。

もともとの宮殿であったルーブル宮殿(拡張されて今は美術館)は、そんな事情で大小便まみれになって、住むことができなくなったため、パリ郊外のヴェルサイユに移転してきたと説明していた。

フランスといえば香水という位フランスの香水は有名であるが、香水の発達の根っこは、この「ウンコの臭い」を消すところにあったらしいのである。

何れにしても、多くの人々の出したウンコ、オシッコの類はすべて、広大な庭園に捨てられることになり、最終的には、中庭や通路にまでウンコであふれる結果になったという。

現在のヴェルサイユ宮殿やその広大な庭園は、勿論当時の面影を全く残しておらず、綺麗に整備されており、ウンコにまみれていた当時の状況を想像することはできない。

ガイドさんの解説を聞くまでは、ウンコまみれのヴェルサイユ宮殿や庭園など全くの作り話ではなかろうかと思っていた。

ちなみに、私が見たトイレは、現代の水洗トイレのように座って用を足すイスのようなもので、陶器製の便器に木の蓋がしてあった。今考えてみると、ずいぶんと貴重なものを見せてもたったものだと思っている。

 

by エダ



Copyright (C) 1997 DIY CITY All Rights Reserved. Designed by Dyna City Corporation