皆さんもお気付きだろうがフランス人のファーストネームは同じ名前が多い。
日本の太郎、次郎ではないが、例えば、女性の場合は、エマ、マリージェーン、カトリーヌ、イザベル、ジャクリーン、サラ、アンヌ、ジャンヌ、サンドリーヌ、フローレンス等々、男性の場合は、ジャック、ミッシェル、ピエール、フィリップ、フランソア、アラン、ベルナール、ダニエル、トマ、クリストフ等々。
仕事仲間では、ムッシュー○○などと名字は呼ばずにファーストネームで呼ぶので、「ジャン」と呼ぶと何人かが振り返る。(目上の人あるいは上司に対してもファーストネームで呼ぶ、私などは、上司や年上の人に(馴れなれしく)ファーストネームで呼ぶのは何となく抵抗を感じるのだが・・・。)
ファーストネームについて同じ名前が多い理由は、以前、カレンダーに載っているキリスト教の聖人の名前からファーストネームを付けるのを義務づける法律があったからなのだそうだ。限られた聖人の名前から引用しているので似た名前が多くなる。
ちなみに人気の名前は、男性1位ジャン、女性1位マリーなのだそうで、それぞれ100万人を超える。キリスト教で最も知名度の高い名前だからなのだそうだ。
したがって、個人を区別するためにフランス人は皆戸籍上の名前を3つくらい持っている。余談だが、正式な書類には戸籍上登録した複数の名前を全て書かなければならないかというと、そこは合理的な国民らしく省略が可能であるらしい。
名前の最初につく「DE」が付く名前がある。名字の最初につく「DE」は、先祖が貴族であった事を示す。もっとも、名字の前にこの「DE」が付いている人すべてが元貴族ではなく、自分で勝手につけた輩もいるのは、大名の由緒ある名前をチャッカリ拝借している日本人が居るのと同様である。
フランス人にとってはお祝いをする機会が、自分の誕生日とカレンダーに自分の名前が載っている聖人の日の2回あるということになる。おめでたいことは何度やっても構わない。当然、回りも誕生日とファーストネームの祭日を覚えておいて「おめでとう」と言う。
花屋さんも、商魂たくましく、店先に「今日は誰々の日」と書いた紙を張り出している。
ただ「おめでとう」言い方は異なっていて、誕生日は「Bon Anniversaire !(ボナニヴェルセール)」、ファーストネームの祭日は「Bonne
Fete !(ボンヌ・フェット)」と言う。
さすがに最近は聖人の名前に縛られないファーストネームも多くなってきた。フランスでも流行があるようで、最近のランキング1位に輝いたのは、女性ではエマ、男性ではエンゾーだった。
ちなみに日本では、女性1位「陽菜」、男性1位「翔」であった。
それにしても、名前には懲りたいのが親心だが、読み方が難しかったり書き方が難しかったりで子供が迷惑しないような名前を考えたいものである。
by エダ
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