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フランス語  VOL.16 2007/04/26
エダ
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VOL.16 セラヴィ

フランス人の使う言葉に「セラヴィ」という言葉がある。直訳すると「それが人生だ」である。英語にすれば「It is the life.」。

しかし、この言葉をフランス人が使うシチュエーションを考えると、どうも直訳の意味と違うような気がしてならない。「人生そんなもんさ」と諦めのニュアンスが感じられるのである。

日本に住んでいる友人のフランス人に聞いてみた。彼は日本に5年住んでいて私と一緒に仕事をしている。彼には別のニックネームがあってそれは「夜の帝王」である。

大多数のフランス人男性と同じように、彼は(老若、洋の東西を問わず)女性が大好きである。初対面でも何でも、とにかく声をかけて女性と話をする。当然日本語でである。

来日した当初は片言の日本語であったが、今では日常会話は全く問題ない。会社ではもちろんのこと夜の町に出ていっては女性と話す。飲み屋の知識に関しては10年以上住んでいる私も舌を巻く。

他のフランス人に比べてあまりにも上達が早いので、そういう語学学習法もあるのだ、と妙に納得している。

彼に「セラヴィに一番近い日本語は?」と聞いてみると、こう言ったのである。「しょうがない」。

使われているシチュエーション(肩をすくめながら両手を上げ、首を少し傾けながらというジェスチャ)を振り返ってみると、なるほどなかなか妙を得てすばらしい訳である。

「セラヴィ」と言っている人の顔を見ていると、冷めた諦めを感じるのである。

ご存じのようにフランスの階級制度は、カッチリとしていて上流の出身でないと上流になることは難しい。末端で働いている人は、どうあがいても上流にはなれないこの階級制度に「しかたがない」と言って諦めるのである。

以前から疑問に思っていた「セラヴィ」だがやっとスッキリした。トイレの掃除をしているおばさん、朝早く路上を掃除しているおじさん、工場で決められた仕事を一生している労働者、カフェで日がな一日だべっている老人・失業者、皆が口を揃えて「セラヴィ」とため息混じりに言う。

「セラヴィ」はフランス社会の現状を的確に表現してい。.

by エダ




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