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フランス語  VOL.10 2007/03/20
エダ
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VOL.10 フランス料理(1)
「フランス料理」シリーズを書いてみようと思っている。日本でフランス料理というと「高級」というイメージがあるが、一般のフランス人たちは、決して高級な料理を毎日食べているわけではない。でも、食事を軽んじているわけではなくて、むしろ大事なもの・大事な時間という考え方が浸透している。

博多の出身である私は、「男子台所に入るべからず」と言われて育ったせいか、全く料理に興味がない。

食事にしても、「お腹が太れば良い」といったもので、旨いまずいも分からない。

おまけに、戦後の食べ物のない時代に育った両親の教育方針で育てられたせいで、「出されたものはすべて食べるのが礼儀だ」とばかり、「もったいない」と残さず、つい食べ過ぎる傾向が染みついていて、体重はいっこうに減らずに増加傾向。

食事にかける時間も、楽しむという事からはかけ離れていて、早食いで10分もかからない。

おかずも一緒に掻き込むドンブリものなどは最も合理的な食事だと信じて疑わない。「旨いものを食べに行こう」と誘われても、付き合いはするが、その料理の旨さが分からない。

そんな私がフランスに滞在していた僅か数年で、料理に対する考え方をコロッと変えた。

世の中には、おいしい料理が存在すること、料理作りにに妥協せずゆっくり時間をかけて味わうといった文化を持っている国民がいること、その文化が人間の生き方に大きな影響を与えていることに気付かされたのである。

贅沢なものを食べる必要はないが、安い食材でおいしい料理を工夫することは、人間固有の行為であり、木工をはじめとするものづくりに通じるものがあって、自分の趣味と根っこのところでつながっていることに気付いた。

そういう目で、料理というものを改めて眺めてみると、新しい発見というか、小さな感動を感じることがしばしばある。

子羊のラムチョップというのがある。

これはフランス料理店で食べると、我々サラリーマンが気軽に食べるという値段ではない。

ところが、卸肉屋で材料を丸ごと調達すると意外に安く手に入り、おまけに簡単で美味しい。私のような料理音痴でも失敗が少ない。

ラムステーキ用の羊肉は、普通、大きなスーパーなどでは調理するだけでよいように既に切断されている。背骨の間接に沿って切断され金太郎飴のようになっており、5〜6ピースパックに入って売っているのが普通だ。

三沢のスーパーでは、いつでも手にはいるわけではないが、外国人が多く住んでいる事情からか、ときどきそれなりの値段で販売されている。

卸をやっている店に行くと、背骨の塊が売られていて、値段も比較的安い。我が家のように食べ盛りの子供がいる家庭では、スーパーで売っているパッケージでは2〜3パック必要なので、卸の店でこのブロックを買ってくる。

金太郎飴のように切断するのは比較的簡単である。背骨は小さな骨が積み重なって1本になっているので、つなぎ目(椎間板?)をねらって包丁を入れると簡単にばらせる。

料理方法は、焼く方法とローストする方法があるが、おすすめは焼く方法である。フライパンで焼いても良いが炭火で焼くのが旨い。

炭火を熾して焼くのは少々面倒であるが、その美味しさは面倒くささに勝る。塩胡椒を軽くしてサッと焼く。中心にチョット赤い部分が残っているくらいがベスト。

「強火でサッと」という焼き具合の調整に要領がいるが、何度かやってみるとちょうど良い好みの焼き具合が分かる。

骨についた肉片をこそぎ落としながら食べれば、至福の時を味わえることを保証する。

ガーリック、パン粉、パセリを一緒に炒ったものをパラパラとまぶして食べると、羊特有の臭みが消えてその旨みはいっそう引き立つ。羊肉特有の臭みが苦手な人は、こちらの方がお勧めである。

皆さん一度試されてはどうだろう。



by エダ



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