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今月のJALの機内誌ウィングにパリのパペットリの話が載っていた。パペットリとは文房具一般を表していて、文房具を売っている店のことも意味する。
日本にも文房具専門店はある。すてきなセンスの良い文房具をそろえている店も多い。たとえば銀座の伊東屋などがそうである。
伊東屋の店主は、帆船模型でも有名で、伊東屋の裏手に帆船模型専門の店舗もある。一度、行ったことがあるが小さな店構えにも関わらず、置いてある品々は、趣味としている人たちにとって、日本では手に入らないものもあって欲しいものばかりであろう。
パリのそれは、高級な品揃えをしている店と、TABACのように消しゴムやノートのような学校で使う文房具を中心に駄菓子も含めて売っているような庶民的な店の両極があり、中間的な店がないのが特徴らしい。
驚くべきは、数十年の歴史があるパステルの店がある。いわゆるクレヨンである。一つ一つ手作りで1本10ユーロから18ユーロで販売されている。
ずいぶん高いようだが1本1本手作りであるならば、しかたがない価格だろう。パステルだけを売っていて商売が成り立っているのは、未だに一定の固定客がいるからなのだろう。
郊外の工場で作られたパステルを、ポンピドーセンタの近くの通りの昔ながらの店で売っているというのである。
店の構えは小さな古めかしい感じで、注文した色を的確に把握して取り出してくれるそうだ。絵を書く趣味はないが訪問する価値はありそうだ。おまけに店主はうら若い知的な女性とあっては是非にである。
老舗の中には、紙だけを売っている店もある。文房具は、「使う人のセンスを表現している」と店主は主張する。手紙やちょっとした会の招待カードなどに、そのセンスは光る。微妙な色の紙は、その人柄さえも表しているといわんばかりである。
かと思えば、学生が気楽に立ち寄れる庶民的なパペットリもある。そこには、日常的な店主と客のコミュニケーションが継続されている。庶民的な店も歴史が古く、庶民の生活に深く入り込んでいる。
パリの魅力は外観ばかりではなく、そこに住む人たちの生活にもあるようだ。
by エダ
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